宝塚歌劇の私設ファンクラブ「会」とは?チケットのために入会するべきか、メリット・デメリットを書いてみました。

宝塚歌劇の世界には、宝塚歌劇団の公式ファンクラブ「宝塚友の会」とは別に私設ファンクラブが存在します。

この記事では、「チケットのために私設ファンクラブに入会するべきなのか?」と悩まれている方向きに、メリット・デメリットを整理しておきます。

私設ファンクラブは、人それぞれ合う合わないがあると思いますので、入会を迷われている方は、1つの参考材料にしてみてください。

私設ファンクラブとは

宝塚歌劇の私設ファンクラブは運営もボランティアで、「私設」と付く通り、劇団からは非公認とされています。

「されています」というのは、非公認はタテマエで、もちろん劇団側が存在を把握し、活動を黙認しているからです。

宮本直美さんの『宝塚ファンの社会学―スターは劇場の外で作られる (青弓社ライブラリー)』にも下記のように書かれています。

「宝塚友の会のような公認団体ではなく、あくまで生徒個人にボランティアが集まって作ったもの、というわけである。

しかし、これは実際には黙認された活動であり、ファンクラブは歌劇団と全く無関係な存在ではない。

実際問題として、歌劇団の敷地を使っての活動もあるのだから、両者が連携せずにやっていけるはずはないのだ。

歌劇団が「公認」はしていなくとも、両者は必要に応じて協力しあっている。」

私設ファンクラブの会員数や、チケットの売り上げ数は、生徒の集客力の指標の1つとなるため、集客力のあるスターを必要とする劇団運営側と、贔屓とする生徒をスターにするために応援する私設ファンクラブとは、「必要に応じて協力しあっている。」のです。

そういった背景もあり、私設ファンクラブは活動するにあたって、正式な登録が必要だそうです。

ちなみに、ファンクラブとして登録することを宝塚ファンのみなさんは「会ができる」と言いますね。

「(…)正式に「代表」を立て、その氏名と連絡先を歌劇団に届け出なければならない。(…)ファンの間では、ファンクラブとして登録することを通常「会ができる」と言う。登録を経ると、ファン集団の活動は組織的なものに変わる。」

(※宮本直美さんの『宝塚ファンの社会学―スターは劇場の外で作られる (青弓社ライブラリー)』より引用)

宝塚歌劇団の私設ファンクラブは、生徒それぞれ個別に作られます。

正式に登録され「会」となる条件は、

・男役であること。(例外として、トップ娘役には「会」ができます。)

・研4くらいからというのが暗黙のルール。

また、同じ生徒でも宝塚大劇場・東京宝塚劇場(通称、西・東と呼ばれる)にそれぞれ別の「会」があることが多いです。

代表者が兼任であっても、システムは別で、両方の「会」に入る人もいますが、会費などは、それぞれにかかります。

別の生徒の「会」の掛け持ちの入会は禁止されており、会員は「贔屓」とする1人の生徒を退団まで応援し続けるのが基本です。

主な活動は、楽屋の入り待ち・出待ち(その際、生徒に直接手紙を渡せる)、お茶会と呼ばれるファンミーティングの開催・出席など。

また、会員になれば、公演チケットの取り次ぎをお願いすることができます。

(※会員になって出来ることは、メリット・デメリットのところでさらに詳しく書きます。)

私設ファンクラブの入り方

「会」に入る方法は基本的に2つです。

生徒さんへのファンレターに入会希望を明記する

ファンレターに、「ファンクラブがあれば入会したい」という旨を書けば、生徒さんから「会」のスタッフに連絡が行き、入会案内が届くようです。

ファンレター宛先

〒665-8558/〒665-8585 宝塚市栄町1丁目1番57号 宝塚歌劇団

※〒665-8558、〒665-8585は大口事業所郵便番号。どちらかの郵便番号でOK。

○出演者が東京宝塚劇場公演中の場合

〒100-0006 東京都千代田区有楽町1-1-3 東京宝塚劇場

○出演者が博多座公演中の場合

※公演期間中に限り、劇場で受け取り可能

〒812-8615 福岡市博多区下川端町2-1 博多座

情報元:宝塚歌劇団公式ホームページ

全国ツアー公演などは各劇場での公演期間が短いため、基本の宝塚歌劇団宛に送りましょう。

いずれも、必ず組名と、生徒さんの名前を明記しましょう!

ファンクラブの代表またはスタッフに直接依頼する

宝塚歌劇をご観劇経験がある方は、開演前の劇場内に、生徒さんのお名前が書かれた箱を持った人が並んでいるのをご覧になられたかもしれません。

この方々は、各生徒さんの私設ファンクラブの代表さんやスタッフさん方です。

公演当日、会員に取り次ぎしたチケットの受け渡しをされているのです。あの箱の中にはチケットが入っているんですね。

その代表さんやスタッフさんに、ファンクラブに入会したいと直接お伝えすれば、入会案内をいただけます。

メリット(入会したら出来ること)

チケットが手に入る

「会」では、応援する生徒が出演するチケットの販売を行い、会員は取り次ぎをお願いすることができます。

スタッフの方はは、チケットの枚数の調節、座席位置の調節(希望の通りの連番を作るなど)などのため、他の「会」と連携し、ギリギリまで申し込み希望通りにチケットを用意できるよう努力されているそうです。

宮本直美さんの『宝塚ファンの社会学―スターは劇場の外で作られる (青弓社ライブラリー)』 にも下記のように書かれています。

「他のファンクラブも、自身の会で急にチケットが必要になったり不要になったりすると、別の会に助けを求めたり提供したりする。」

チケットの入手ルートはいくつかあり、現在のようにインターネットでの購入が主流になる前は、チケット発売日に、各組の「会」スタッフが劇場窓口に並び、人海戦術でチケットを確保していたと言います。

また、「生徒席」と言って、生徒が劇団に購入を申し込める内部席も存在します。

主催イベントに参加できる

チケット以外の大きなメリットとしては、「会」主催の各種イベントに出席できる、または割引価格で参加できるという点です。

生徒のファンミーティング「お茶会」は、公演中に宝塚と東京とでそれぞれ1回ずつ開催されます。会員は割引価格での参加可能です。

観劇のイベントには、「総見」があります。

「総見」とは、同じ生徒を応援する会員が一緒に観劇をすることで、公演期間中に最低1回は行われます。

集客率の低い公演の救済の意味もあり、後方席での観劇となります。

こういった総見は、チケット代に少しプラスで料金が発生しますが、「会」オリジナルのお土産付きです。

「会」のメンバーは、会員の証として「会服」という揃いの服を購入します。

総見の時は、会服着用が基本です。

会服は公演ごとにリニューアルされ、場合によっては東西で違う場合もあります。

劇場楽屋口での入り待ち・出待ちも重要なイベントです。

入り待ち・出待ちは一般客も見学できますが、会員は会服を着て会員であることを示し、一般客の前に並びます。

これは「ガード」と呼ばれ、「ガード」への参加は、貢献度も上がりますし、何より生徒に直接手紙を渡すことができます。

お礼状・年賀状・バースデーカードがもらえる

もう1つメリットを上げれば、公演終了後のお礼状や、年賀状、バースデーカードなどが送付されることでしょう。

ポストカードには会員のための特別ショットが嬉しいものですし、会員数が多くない場合は、直筆サインや一言挨拶が書かれていることもあります。

デメリット(ファンでも入会しない理由)

私設ファンクラブ、「会」のメリットとして、チケットの取り次ぎや、イベントへの参加を挙げましたが、入会は誰にでもお勧めできるというわけではありません。

筆者自身も、様々なことを知りながら、私設ファンクラブに入らない宝塚歌劇ファンなのですが、その理由をいくつか挙げておきます。

何人も応援したい生徒さんがいるから

私の場合は、各組に何人も応援したい生徒さんがいることが大きい理由です。

その中でも、あえて選ぶならこの人という贔屓はいますが、その人だけが素晴らしいかどうかよりも、公演そのものが調和されて面白いと思えるかを優先します。

いわゆる「箱推し」をしてしまうタイプなのです。

こういったタイプん宝塚ファンは私設ファンクラブ向きではありません。

この人だけを応援するぞという気持ちが薄いのに「会」に入るのは失礼。

それくらいスタッフさんや会員の皆さんは一生懸命なのです。

チケット目的のみには適していないから

私設ファンクラブに入会すると、公演初日の数ヶ月前に、「チケット申込書」が送付されます。

ただし、チケットが用意できたかどうかが直前までわからないのが通常のようです。

3日前にお断りの連絡が来るというケースも聞いたことがあります。

また、お金がかかりすぎるのも難点です。

チケットを取り次いでもらえば、手数料を支払う必要があります。

「お花代」とも呼ばれ、最近は、一口の金額が明記されていることが多いようです。

良席を取り次いでもらえる優先度は、会員としていかに「会」、生徒に貢献しているかで判断されます。

貢献度はチケット購入数、グッズ購入数、イベント参加数など。

つまり、根本的には生徒の応援に使った時間と金額=貢献度と言えるでしょう。

あと、良席にこだわる場合や、希望日が限られている場合には意味がありません。

それに、希望に沿わないからといって「会」でチケットを申し込まなければ、貢献度が上がりませんので、良席のチケットはなおさら手に入りません。

お金のことを考えても、自由度を考えても、チケットのためだけに・・・ということであれば、他の方法を考える方が良いかなと思います。

ありがたいことに、宝塚歌劇のチケットの取り方はたくさんあります。

例えば、カード会社先行の対象カードを作るという方法は年会費無料カードであればお金をかけずにでも出来ることです。

また、カード会社先行の中でも、貸切公演ですとSS席チケットが手に入る可能性もあります。

繰り返しになりますが、チケットのためだけに・・・ということであれば、私設ファンクラブへの入会でなくても良いと思います。

チケット以外にもお金と時間がかかるから

生徒のファンミーティング「お茶会」の参加費の相場は5,000円〜8,500円と言われます。

会員は少々割引されますが、それでも安くはありません。

この「お茶会」への参加自体が貢献度を上げます。

また、生徒に直接お手紙渡せる「ガード」に参加すること、総見に参加することも、貢献の1つですが、交通費や遠征費もかかります。

会員の証として「会服」が必要ですが、3,000円程というところもあれば、7,000円はかかるというところもあります。

さらに、同じ公演でも西と東の会で違うとか、公演ごとに買い換えるとか、「会」にもよりますが、会員として貢献するための制服にもかなり予算を用意しなければなりません。

もちろん、お金がかかる制度はひどい!と言いたいわけではありません。

また、スタッフさんの頑張りは大変尊敬できますし、経済的応援をしている会員の皆さんの活動は素晴らしいことです。

ただ、経済面は、どんなに頑張っても、上には上がいます。

私設ファンクラブの会員になることで、貢献度の差を思い知り、他人を羨んだり、自分を卑下したりするようになってはもったいないと思うのです。

お金に余裕がないのであれば、無理はするべきではないということですね。(逆に言うと、お金がある方はぜひ!)

生徒さんは雑誌などのインタビューなどで、タカラジェンヌとして、お客様に楽しんでもらえるような舞台を創ることが一番大切とおっしゃられます。

ファンとしても、その気持ちに応えられるよう、「1人の観客として最も楽しめる範囲」を見極めて応援するのが一番ではないでしょうか。

以上、宝塚歌劇団の私設ファンクラブについての記事でした。

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